何故生肉食が愛犬の健康維持に良いとされるのか
私達に寄り添い、生活を共にする可愛らしくも愛しい犬たち。そんな彼らの祖先は狼だと言われています。
狼は群れて生活をし、狩りもまた群れで行っていました。
獲物は鹿や猪、兎やげっ歯類などの動物です。時には人間の生活圏で家畜を食べたりもしていました。
そう。彼らの食事はズバリ『肉』。『動物性たんぱく質』です。
自然界で生きる彼らが調理することはありませんから『生のまま』。『生肉』こそが彼らの主食だったのです。
(その証拠に、野生の犬は今も捕獲した動物をそのまま食べています)
そんな彼らの子孫と言われる犬は、『雑食』と思われがちです。
これは、元々肉食だった犬が人間と暮らすうちに徐々になんでも食べるようになり、雑食だと思われるようになった…とも言われています。
ですが、彼らの体は祖先から受け継いだままのもの。
腸の長さや歯の構造など、生肉を食べるにふさわしい『肉食動物』の体をしているのです。
ならば、どんな食べ物が彼らの体に適しているのでしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは元々食べていた『肉(生肉)』です。
「本来の食生活に戻してあげたり、現代の食生活に元々の食生活をプラスしてあげることが、愛犬の健康維持に繋がるのではないか」
私達はそう考え、生肉食をオススメすることにしました。
※市販のドッグフードを否定するものではありません。
生肉のメリット
消化がしやすい
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犬の腸の長さは約3メートル(体長の約5倍)です。
草食動物や私達人間と比較すると分かりやすいのですが、3メートルで食べ物を消化し、栄養を吸収するためには、消化しやすい食材か否かがとても重要になってきます。また、犬の胃はタンパク質を消化酵素で分解する能力には優れていますが、炭水化物を分解する力は低く、猫は殆ど消化することができません。
それらを考慮しても『生肉食』が彼らの食事に適していると言えるでしょう。 -
人間 7メートル(体長の約4.5倍) 羊 31メートル(体長の約27倍) 牛 50メートル(体長の約20倍) 馬 30メートル(体長の約10倍) 狼 6メートル(体長の約4倍) 犬 3メートル(体長の約5倍) 猫 2メートル(体長の約4倍) 肉食動物 主食は栄養価の高い肉です。消化する時間が速いため腸管は短くなっています。 草食動物 主食は消化の悪い植物です。腸管が長く、消化に時間をかけるようになっています。
酵素が摂取できる
酵素の主な働きは、食べ物を胃で消化・吸収して得られた栄養素からエネルギーを作り出すことです。
また、体内に取り込まれた不要な物質の排出や体づくり、身体機能のコントロール、免疫力アップなど、その役割は多岐に渡ります。
そんな重要な役割を果たす酵素を私達は生まれた時から持っています。ですが元から量が決まっており、増やすことはできません(これを潜在酵素といいます)。
それなのに消化しにくいフードやおやつを食べさせ続けるとどうなるでしょうか。
消化のために酵素を大量に使うということは、代謝に使う酵素を減らすということ。代謝に使う酵素が減るということは、やがて病気やケガへと繋がりかねない事態を引き寄せている…ということです。
そんな事態を防ぐために有効な手段として『食べ物に含まれる酵素(食物酵素)を摂取する』という方法があります。
ところが、食べ物なら全てに食物酵素が含まれているかと言えば、そうではありません。
食物酵素は非常にデリケートで、高温(48度以上)、食品防腐剤、人口着色料や香料などの科学物質で不活性化し、破壊されるからです。
ドッグフードは長期保存ができ、携帯に便利ですが、加熱処理で作られるため、残念ながら酵素が含まれません。
そこで『生肉食』の出番です。
酵素がそのまま残る『生肉食』を是非、食べさせてあげてください。
栄養素が豊富に含まれている
酵素のほかにも、熱に弱いのがビタミン類です。
生肉にはビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富に含まれており、良質のたんぱく質は毛並みを良くし、ツヤを出す効果が期待できます。
そういった栄養素を損なわずに摂取できるのが『生肉食』です。
素材の種類によって栄養素が異なり、期待できる効果も少しずつ変わります。
是非、いろいろな種類の『生肉食』を食べさせてあげてください。
どんな生肉なら食べても良いのか。
安全な処理がされた生肉
ジビエ(野生鳥獣の肉)に限った話ではありませんが、不適切な管理や処理は、素材の鮮度を落とすだけでなく、食中毒の原因になる菌の汚染や寄生虫に感染する可能性があります。
その為、
・素材の出所(ジビエ肉であれば狩猟者と取り扱う業者)
・加工工程(加工業者と工程や保存の管理)
・販売者(販売者と販売方法の管理)
がしっかりとしていて、安心安全な処理がされた生肉だと判断できるものを購入する必要があります。
※人が口に入れる食品のように厳しい食品衛生法がないぶん、信頼できる業者から購入してください。
生肉食は『生食用』のお肉を使う
お肉には『生食用』と『加熱用』があります。
『加熱用』はその名の通り、加熱しなくては健康被害の可能性があるという意味です。
良かれと思って食べさせた物が、かえって健康を害してしまったという結果にならないよう、『生肉食』は生食用の肉のみ使用してください。
脂肪分が少ない生肉を与える
人間が食べると美味しいと思える脂ですが、脂肪分は消化がしづらく、消化器官に負担がかかります。
脂肪分がある部位や素材を購入した際は、与える前に可能な限り取り除き、赤身の部分のみ与えるようにしてください。
馬肉や鹿肉は比較的脂肪分が少ないお肉です。是非、ご検討ください!
aianの生肉の特徴
全て直接買い付けたお肉
aianがお客様にご提供する素材は、全て直接買い付け、短時間のうちに自社工場内で適切な処理と加工することで、安心と安全を担保しています。
◎商品の中で『ジビエ』と呼ばれる素材は主に西日本で獲れる天然の動物(鹿や猪)で、鳥取県にある信頼できるジビエ肉の専門業者から直接買い付けています。
◎魚類も同様に、市場に入荷した魚をそのまま仕入れています。
これは、aianが市場内に工場を持っているからできることです。
とにかく新鮮
aianがお客様にご提供する生肉は、仕入れたお肉を加工後、速やかに冷凍したお肉です。
ミンチ肉を解凍していただくと分かるのですが、冷凍品を解凍した際に出る「ドリップ」は殆ど出ません。これは肉質が潰れていない証拠です。
(鹿肉は解凍しすぎると多少の血は出ます)
また、肉の臭みは全くありません。生臭いイメージからは程遠いお肉です。
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自社工場内でミンチにしています -
肉質が潰れていないので綺麗な丸の形をしています
注意点
初めての場合、少しずつ与える
普段ドッグフードを食べている子は、急に生肉を食べさせるとお腹を壊すことがあります。
また、消化器官が未熟な子犬も急に生肉を食べさせるとお腹を壊す原因になることがありますのでご注意ください。
様子をよく見てあげる
稀にアレルギーを起こす子がいます。様子がおかしいと思ったらすぐに中止してください。
下痢や嘔吐、発熱、元気がなくなるなどの症状が現れた場合は、すみやかに獣医師に受診してください。食中毒などは数日症状が続くので、大変危険です。
また、生肉にはタンパク質やリンが豊富に含まれているため腎臓に負担をかけます。腎臓病の子には生肉を与えないでください。
生の豚肉は絶対に与えない
どの素材にも最近や寄生虫のリスクはありますが、豚肉は特にE型肝炎ウイルス(ウイルス)・トキソプラズマ(寄生虫)・カンピロバクター(細菌)・サルモネラ菌(細菌)・腸管出血性大腸菌(細菌)などの多くのリスクがあります。
※人間に対しても、牛・豚の肝臓(レバー)や豚肉(内臓を含む)を生食用として、販売・提供することは禁止されています。
また、生食用として販売される牛肉(内臓を除く)には規格基準が設けられています。生食用ではない牛肉を生で食べてはいけません。(農林水産省のホームページから抜粋)
おすすめの与え方
「愛犬のために頑張らなきゃ!」と、初めから力を入れると途中で疲れてしまいます。
始めのうちはおやつとして少し与えたり、ご飯のトッピングから始めてはいかがでしょうか。
慣れてきたら「週に一回だけ」「特別な日だけ」「ご褒美よ!」と回数を増やしたり、少し疲れた日はドッグフードをあげるなどして、飼い主さまと愛犬が楽しんでご飯を食べられるよう工夫をするのが大切です。
愛犬のお腹のためにも、無理はしないで、ゆっくり、ゆっくり。
一昔前と比べ、今では犬猫用の酵素も販売されています。それらを上手く活用したり、既に生肉食に切り替えている飼い主様からお話を聞きながら、飼い主様と愛犬のペースで『生肉食』を楽しんで下さい。
きっと愛犬の被毛やうんちの様子も変わってくるはずです。
徐々に耐える量や回数を増やしてあげてくださいね。
※犬はOKでも猫はNGな食材があります。
自然の食物酵素を与える際は、十分注意してください。また、人間の食べ物に含まれる塩分や糖分は、犬や猫にとっては多すぎる場合が殆どです。
ヨーグルトであれば無糖を与えるなどの配慮を欠かさないようお願いいたします。